監修者から
やさしい腹膜透析「生き方を選択する時代の透析ライフ」
岡山済生会総合病院腎臓病センター 平松 信
わが国は世界一の長寿国となりました。これには、わが国の世界に誇るべき医療保険制度や医療技術の進歩が果たした役割が大きいと言えます。そして、21世紀の長寿社会においては、私たち自身の生き方と生活の質(Quality of Life)が重要となります。
激動の20世紀が過ぎた今、私たちは自らの生き方を選択することができるようになりました。腎不全という透析が必要な状態になっても、元気に過ごせる時代にいることの意味を考えてみましょう。
慢性的に腎機能が低下し、体内に尿毒素が蓄積した状態(慢性腎不全)の治療法として 血液透析療法と腹膜透析療法、そして腎移植があります。
腹膜透析(Peritoneal Dialysis : PD)は毎日在宅で透析することにより、体のバランスが一定に保たれ、食事制限も比較的少なくてすみます。また、自己管理することにより自分の状態をよく理解できるという安心感が得られ、通院回数も少なく(通常月1~2回)自由度の高い社会生活が期待できる治療法です。さらに、自動腹膜透析(Automated Peritoneal Dialysis : APD)という方法があり、装置を夜間に使用することにより昼間のバッグ交換回数を減らすことができます。
すなわち在宅医療としての腹膜透析は、自分の生活を大切にし、かつ社会的に順応した、乳幼児から高齢者まで身体(からだ)と心にやさしい透析療法です。
もう一度自分の生活スタイルを考慮し、前向きに生きるための透析ライフの設計をしてみてはいかがでしょうか。
これらの情報があなたのこれからの透析ライフに少しでも役に立つことを願っています。
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