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FAQ

1. 透析にはいくつかの方法があるそうですが、具体的にはどのようなものですか?

2. 透析を一旦始めたら、その後一生続けなければならないのですか?

3. 透析開始後、血液透析から腹膜透析、あるいは腹膜透析から血液透析に移行することはできますか?

4. 透析を受けながらも妊娠・出産は可能なのでしょうか?

5. 透析導入後、風邪薬や胃腸薬など市販の薬品を服用しても問題はありませんか?

6. 透析治療を受けるには多額の医療費が必要だといわれていますが、保険など利用できる制度はありますか?

7. 現在週3回、4時間の血液透析のために通院していますが、もっと通院回数や透析時間を減らすことはできないのでしょうか?

8. 血液透析も自宅でできると聞きましたが、どのような準備が必要なのでしょうか?

9. 腹部にカテーテルを挿入した状態で入浴することはできますか?

10. 日中は仕事や学校に通い、普通に日常生活を送りたいのですが、透析療法で何かいい方法はありますか?


1. 透析にはいくつかの方法があるそうですが、具体的にはどのようなものですか?

腎不全治療としての透析療法には、主として血液透析(Hemodialysis;HD)と腹膜透析(Peritoneal Dialysis;PD)があります。血液透析は、血液を体外に導出(体外循環)し透析膜を介して透析液を接触させることにより、毒素や余分な水分を除去し、不足する電解質を補うものです。このHDの他に、血液ろ過(Hemofiltration;HF)、HDとHFを組み合わせた血液ろ過透析(Hemodiafiltration;HDF)、さらにHDFを応用させたバイオフィルトレーション(Biofiltration;BF)というものもあります。 一方、体外循環を必要としない治療法である腹膜透析では、連続携行式腹膜透析(Continuous Ambulatory PD;CAPD)と呼ばれるものが一般的です。これは、腹部に埋め込んだ専用の管を通して透析液を腹腔内に注入貯留し、そのまま日常生活を継続し、一定時間後に体外に排液するものです。また、機械を用いて就寝中に透析液バッグの交換や注排液を行う自動腹膜潅流(Automated peritoneal Dialysis;APD)と呼ばれるものがあります。 日本ではいずれの治療法も、医療保険の対象として認められています。

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2. 透析を一旦始めたら、その後一生続けなければならないのですか?

一般的に、腎機能の回復する可能性が非常に低い場合に透析が導入されますので、腎移植が行われないかぎり、体液の異常を是正するための透析を行う必要があります。 しかしながら、急性腎不全など何らかの原因により一時的に腎機能が低下している期間のみ行われる透析もありますので、透析を永久に継続しなければならないかどうかは、腎不全に陥った元の病気の性質と腎機能の回復程度によって異なります。

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3. 透析開始後、血液透析から腹膜透析、あるいは腹膜透析から血液透析に移行することはできますか?

血液透析(HD)から腹膜透析(PD)への移行、あるいはPDからHDへの移行も可能です。問題は、患者さんの身体状況にHDあるいはPDを実施するうえで困難があるかどうかということです。このことは初めて透析を導入する際にも当てはまりますが、例えば、過去に大きな腹部の手術を経験している場合やある種のヘルニアを患っている場合などはPDへの移行は困難になります。また、体外循環回路に血液を多量に送り込むための十分なブラッド・アクセスが確保できない場合や体調が心臓の負荷や体外循環に耐えられない場合などは、HDへの移行は困難になります。

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4. 透析を受けながらも妊娠・出産は可能なのでしょうか?

かつては透析患者さんが出産することは非常に困難でした。妊娠はしても早期に流産してしまうケースが多かったからです。しかしながら、骨やカルシウムを調節する活性型ビタミンDや貧血を改善するエリスロポエチンが開発されたことにより、現在では出産する患者さんが増えています。 ただし、きめ細かな配慮が必要とされることはいうまでもなく、透析医と産婦人科医との協力体制が必要となります。

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5. 透析導入後、風邪薬や胃腸薬など市販の薬品を服用しても問題はありませんか?

市販の薬品、特に胃腸薬には腎不全の患者さんが服用してはいけない成分が含まれている場合が多いので、市販の薬品を服用する前には必ず医師に相談してください。また、他の診療科にかかる場合も必ず、透析治療を受けていることを医師に話し、薬の処方に配慮してもらうことが必要です。

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6. 透析治療を受けるには多額の医療費が必要だといわれていますが、保険など利用できる制度はありますか?

この件に関して、わが国では極めて高いレベルでの社会保障が整備されています。詳しくは、当ホームページ内「社会保障制度」をご覧ください。

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7. 現在週3回、4時間の血液透析のために通院していますが、もっと通院回数や透析時間を減らすことはできないのでしょうか?

週3回、4時間の透析療法のスタイルは、様々な研究や試行錯誤の結果、一般に採用されるようになりました。回数を減らして一回あたりの透析時間を長くした方がよいのか、またその反対に回数を増やして一回あたりの透析時間を短縮した方がよいのかなど、現在でもさまざまな研究が続けられています。患者さんの身体への負担と共に日常生活への負荷をいかに軽減することができるかは、こうした研究の成果と医療機器や医薬品などの発展にかかっていると言えます。

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8. 血液透析も自宅でできると聞きましたが、どのような準備が必要なのでしょうか?

1999年4月から在宅血液透析が医療保険の対象として認可されたのを契機として、国内でも在宅で血液透析を行うケースが少しずつ増加しており、現在この治療法を受けている患者さんは100名前後といわれています。 在宅血液透析に必要な装置や薬品、その他医療消耗品は病院やクリニックから貸与され、医療保険で賄われます。しかし、透析装置を設置するための自宅の改装費用や光熱費などは自己負担となります。 また、透析装置の組立や操作、血管穿針や記録の取り方など、患者さんとその介助者の方は一定の教育・訓練を受ける必要があります

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9. 腹部にカテーテルを挿入した状態で入浴することはできますか?

もちろん可能です。ただし、出口・接続部をチェックして、出口部から分泌物が出ていたり、カテーテルの出口周辺が健康な皮膚で密閉されていない場合などは、入浴を控えましょう。また、大浴場など大勢の人が利用する浴場も控えた方がよいでしょう。入浴後は消毒を兼ねて、出口・接続部のチェックを必ず行ってください。

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10. 日中は仕事や学校に通い、普通に日常生活を送りたいのですが、透析療法で何かいい方法はありますか?

腹膜透析で、透析液バッグの交換操作を就寝前にセットしておけば、就寝中に自動的に機械が行ってくれる、自動腹膜透析(Automated Peritoneal Dialysis :APD)という方法があります。この療法は血液透析のように頻繁に通院する必要もありませんし、CAPDのように手操作による一日数回のバッグ交換も必要ありません。したがって、就寝中とその前後以外は、透析治療のために費やされる時間を格段に減少させることができます。

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